HOME > 残業代請求用語集 > ホワイトカラー・エグゼンプション
残業代請求用語集 【ホワイトカラー・エグゼンプション】
ホワイトカラーは残業代をもらえない!?
週40時間以上働いても残業代が払われない?
- 労働問題として数年前にも取り上げられた「ホワイトカラー・エグゼンプション」というのが、いまいちどんな制度だかわかりません。
-
ごく簡単に言えば、労働法で規定された「1日8時間、週40時間」と定められた法定労働時間を適用除外する制度のことで、法定労働時間をオーバーして働いても、残業代の支払いが適用されない労働制度のことです。
ただし、すべての労働者に適用されるわけではなく、ホワイトカラー労働者にのみ適用されるというものです。
年収800万円以上の人が適用対象?
- 「ホワイトカラー」とは誰のことを言うのですか?
-
日本ではまだ導入されていませんが、2013年夏に安倍首相が掲げるアベノミクスの成長戦略を実現するために設けられた政府の産業競争力会議で議題にあがりました。その席上では、「年収800万円以上」ということを対象とした議論が進められているようです。
ちなみに、年収が800万円以上の人というと国税庁の調査によれば労働者全体の13%ほどであり、ごく一部の管理職と見る事ができそうです。
抜本的な労働時間の変更が起きる?
- 「裁量労働制」とは違うんですか?
-
よく混同されがちですが、「裁量労働制」は“みなし労働時間制”なので、法定労働時間の週40時間という枠組みそのものが適用除外されることはありません。
また、「フレックスタイム制」とも比較されることがありますが、こちらは始業及び終業の時刻を労働者自身が決められる制度ですから、やはり法定労働時間の適用除外となるホワイトカラー・エグゼンプションとは基本的な考え方が異なります。
ホワイトカラー・エグゼンプションは、「裁量労働制」や「フレックスタイム制」などの働き方における、労使間の話し合いや協定や労働基準監督署への届け出といった手続きをなしに、労働のあり方を変える制度と言えますね。