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残業代請求用語集 【内容証明】
未払い残業代請求の第一歩
内容証明で未払い請求
- 会社から支払われていない残業代があり、請求したいのですが、まずどこから手をつけていいかわかりません。
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残業代の未払いがあるのであれば、まずは会社に対して支払いの請求書を作成し、それを送るのが第一歩となります。請求書を送る際、一般郵便で送るのではなく「内容証明郵便」を利用します。
内容証明郵便とは、その文書が誰から誰に宛てて差し出されたかを郵便局が証明する制度で、文書を書き写した書面によって証明します。
郵便局に保存されている書き写された文書(謄写)は、差し出された日から5年以内は、その郵便局で閲覧することができます。
証拠を残すことの重要性
- なぜ、内容証明郵便で請求書を送るのですか?
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内容証明郵便を使うことで、未払い残業代を請求したことを証拠として用いることができるわけです。
これは会社側と紛争に発展したときに、未払い残業代の請求を会社に対して催告したかどうかの証明になります。
また、配達証明を付ければ、会社側は「受け取ってない」などという抗弁をできなくなります。
重要なのは時効を止めること
- 未払い残業代の請求では、他にも内容証明郵便を使う重要な理由があるそうですね。
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内容証明郵便を出す理由として、最も重要なのは残業代を含む賃金の請求権の時効を止めることです。賃金の請求権は2年で時効を迎え権利が消滅してしまいます。消滅時効を中断する代表的な方法は訴訟を起こすことです。ただ、訴訟には準備が必要ですから、その暫定的な措置として催告という制度があります。
催告によって消滅時効は仮にではありますが止まります。催告から6ヵ月以内に訴訟を起こせば、催告時の時効中断が認められるのです。
では、催告はどのようにすればいいのかというと、使用者に対して請求書を送ることで催告する方法があるのです。そのために内容証明郵便で請求書を送るわけです。